#02 交通安全・防犯性の向上

交通安全・防犯性の向上

交通事故や犯罪は、「人」が起こすもの。でも、それらが「起こりやすい場所」や、「起こりにくい場所」が存在します。その場所が「どのような空間的な機能を持つか」によって、特性に違いがあるのです。

近隣の人だけが通る道(近距離・低速の移動)⇔不特定の人が通る道(広域・高速の移動)

スペースシンタックスは、街路特性の様々な指標化によって、 事故や犯罪のリスクを評価し、より安全な地域づくりに貢献します。

より安心して暮らせる地域づくりのために。

背景・課題

交通事故について考えるとき、それらが「起こりやすい場所」と「起こりにくい場所」が存在することに気づきます。スピードが出やすい場所、広域を移動する車の抜け道になりやすい場所、出会い頭が起きやすい場所などです。 防犯についても、同じように、場所の特性が関係しています。近隣住民のみが頻繁に通るような場所では不審者が目立ちやすく抑止力が働きますが、幹線道路沿いの広大な駐車場などでは、目立ちにくく逃亡も容易です。 住宅地などの安全・安心のために、もっと地区の空間構造に目を向けるべきではないでしょうか?

スペースシンタックスにできること

スペースシンタックスでは、街路空間の特性について様々な指標化を行うことによって、事故や犯罪の空間的リスクを指標化、可視化することができます。

具体的な成果のイメージ

この検討は、必ずしも「危ない場所」を指摘するだけのものではありません。安全対策を検討する際など、「どこに、どのような対策を行えば効果的か」という議論に、客観的な論拠を提供するものです。安全は、個人ひとりひとりの注意や意識によって守られるものです。一方で、少しでも「安心感」を感じながら暮らせることは、住宅地の一つの重要な価値であると言えるでしょう。空間機能に対する理解向上が、状況改善・価値向上の一助になるはずです。

関係する方々

交通関係・防犯関係の研究や実務に携わる方々、住宅開発に携わる方々、地方自治体の方々、など。