日本でのスペースシンタックス

学術研究分野における変遷と現況

日本国内におけるスペースシンタックス理論を用いた学術研究の歴史は、1990年に始まったようです。この年の日本建築学会の論文集に、初めて関係する論文が発表されています(花里俊広、村木美貴、高橋鷹志による)。以後、日本建築学会のほか、土木学会、日本都市計画学会などで関連する研究が発表されています。これまでのところ、都市構造や沿道景観の分析に用いられることが多く、木川剛志や高野裕作などの研究者により、多くの研究がされています。(敬称略)

実務に携わる当社の位置づけと沿革

当社代表の高松誠治は、2001年にUniversityCollegeLondonの、ビル・ヒリアー教授、アラン・ペン教授のもとに留学(修士号取得)し、2002年から2006年まで、英SpaceSyntaxLimitedのプロジェクト・コンサルタント(後に、アソシエイト)として従事しました。その間の2004年に受注した商業施設のプロジェクト(ららぽーと東京ベイの建替マスタープラン)が、日本での最初の実務となりました。
その後、2006年に、景観、交通工学、建築の専門家らの協力のもとで、当社を設立し、以後、英SpaceSyntaxLimitedのアフィリエイト・オフィスとして営業しています。 近年は、国土交通省の研究プロジェクト等にも主体的に携わっています。