国総研:「賑わいづくり施策発見」調査

背景とねらい

中心市街地の再生は、これからの行政サービスの効率化という点だけでなく、地域の魅力向上や、社会・文化的な地域振興という意味でも有効であると考えられます。全国で賑わいづくりの施策が行われていますが、それらがどの程度の効果を生んでいるのかについては明確な物差しがなく、議論が分かれるところです。賑わいづくりの施策が、確実に都市再生につながるような、効果的な場所および方向性を見つけるため、効果的な調査・検討手法が望まれます。そこで、この業務では、地方自治体や地域のまちづくり団体等に参考にしていただくことを想定したマニュアルの作成を目指しました。

Space Syntaxの貢献

私たちがこれまでに培ってきた、調査のノウハウ、空間構成の指標化、GISを用いた各種情報の可視化の技術などを用いて、地域における実践に役立つ情報の整理を行いました。2012年度に1都市で調査を実施、2013年度には2都市において地域の方々に調査を実施していただき、そのデータを可視化、考察することにより、施策検討の例を作成しました。

成果

2014年3月、国総研都市施設研究室から、この調査の成果として、「賑わいづくり施策発見マニュアル」が発表されました。下記、ウェブサイトに公開されています。いくつかの市町村等で、調査の検討が始まっています。
http://www.nilim.go.jp/lab/jcg/index.files/nigiwai.pdf

国土交通省国土技術政策総合研究所長より、この業務に対して2013年度優良業務表彰、優秀技術者表彰を受けました。

発注者

国土交通省 国土政策技術総合研究所 都市施設研究室

年次

2012年度 - 2013年度

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A  賑わい分布の調査結果イメージ

A  賑わい分布の調査結果イメージ

B  回遊ルート調査の様子

C  回遊ルートの調査結果イメージ

D  空間構成の指標化(つながりの良さ指標)イメージ