Space Syntax Japan

1. 中心市街地の価値向上戦略

背景・課題

まちの「中心」とはどんな場所でしょうか?もともとは地理的、地勢的な必然性から、城や寺、町人地、港などが置かれ、そこを中心に街が発展してきたはずです。しかし現代の社会システムの変化によって、人通りの減少や魅力の低下などに悩む地域が増えています。
一方、大都市圏でも地域間競争に勝ち残るべく、エリア全体の価値向上が喫緊の課題となっています。各地で歩いて暮らせるまちなかを目指して、場の魅力をつくる取組みがなされています。ただ、これを局所的・一過性のものとせず持続的な好循環を周囲に波及させることは容易ではありません。

スペースシンタックスにできること

自治体の厳しい財政状況のなか、今後の市街地再生のチャンスは限られています。その機会を確実に活かすためには、データやエビデンスを踏まえた戦略的な施策検討が不可欠です。歩行回遊性を高めるためには、場所と場所の関係性を捉え、ネットワークを「つなぐ」ことが重要です。また、現状の人の動きや、民間の経済活動とも連動しなければ「使われる」場所になりません。スペースシンタックスは、俯瞰とアイレベルを行き来しながら現状を的確に把握し、改善の方向性を示します。

具体的な成果のイメージ

まず、人々の行動・アクティビティの観察調査と、空間ネットワーク特性の指標化分析を行い、成果をわかりやすい分析図で示します。これらの客観的情報を根拠として、課題の発見、改善に向けた要所(ツボ)を顕在化します。必要に応じて建築や交通などの専門家とも協働しつつ、具体的な場所の空間像の可視化や将来予測等を行います。

関係する方々

基礎自治体(首長公室・企画調整部門/都市・建設部門/経済・産業部門/観光振興部門 ほか)、都道府県、独立行政法人、民間ディベロッパー など

主な業務実績(エリア/年度/検討主体※)※ 業務受注、JVでの受注、再委託受注なども含まれます。

・熊本市中心部(熊本市)/2009/熊本市
・池袋エリア(豊島区)/2017-2022/UR都市機構
・竹ノ塚エリア(足立区)/2017/UR都市機構
・町田市中心部(町田市)/2018‐2022/町田市
・大島エリア(江東区)/2019/UR都市機構
・大井町エリア(品川区) /2019/UR都市機構
・古賀駅周辺(古賀市)/2022-2023/古賀市