Space Syntax Japan

3. 街路ネットワークと人の移動・アクティビティ

背景・課題

自動車の抜け道になっている道が通学路を横切っているような場所では、交通事故のリスクが高まります。どうすれば安心して歩ける「生活道路」になるでしょうか?また、近所の人たちと自然に挨拶や会話を交わすような街路とはどんな特徴があるでしょうか?現状、自動車の通行機能以外に求められる様々な機能、交流機能などを十分に満たしていない街路も多いと思われます。
また、都市部においても、界隈ごとに街路構成の特徴があり、これらは相互につながって街の活動を支える重要な要素です。都市の計画・デザインの検討に、もっとネットワーク的な観点が必要ではないでしょうか?

スペースシンタックスにできること

街路のなかには「そもそも良く通りやすい」区間とそうでない区間があります。また同じような生活道路でも、「近所の人だけ良く通る」区間と、比較的広い範囲エリアの人々に認識されている区間があります。このような街路区間ごとの「機能特性」を、接続性の観点からプロファイリングします。スペースシンタックスは、そこにある街路の特性と、その場所が求められる機能との関係が「理に適った」ものになっているのか、どうすればより良い関係になるのかを示すことができます。

具体的な成果のイメージ

街路ネットワークの指標化分析により、街路特性の定量化、可視化を行います。これを用いて、交通安全の検討、通学路や生活道路の検討、コニュニティ施設などの適切な立地の検討、公共交通や新たなモビリティの拠点や結節点の配置検討など、多くのテーマについて分析的なインプットを提供します。

関係する方々

基礎自治体(市長公室・企画調整部門/都市・建設部門/経済・産業部門/観光振興部門 ほか)、都道府県、独立行政法人、交通事業者、自動車メーカー など

主な業務実績(エリア/年度/検討主体※)※ 業務受注、JVでの受注、再委託受注なども含まれます。

・パーソナルモビリティに関する分析/2006-2008/ソニー、トヨタ自動車
・事故リスク分析に関する分析研究支援/ 2010-2012/千葉工業大学
・賑わいづくり施策発見マニュアル/2012-2013/国交省国土技術政策総合研究所
・Y市K地区駐車場立地特性分析/2013/三井不動産リアルティ
・福岡市中心部の都市構造分析支援/2014/日本政策投資銀行